第14回
2013.12.25 UP

大ヒットスマートフォンゲームから生まれた冒険パズルRPG!

パズドラZ

『パズドラZ』(所要時間約26分)

『パズル&ドラゴンズ』の世界観をそのままに、よりストーリー性や
ゲーム性に奥深さが加わった『パズドラZ』の並々ならない苦労話や、
本作に込められた思いを開発スタッフが赤裸々に語ります。


「わ! モンスターが動いてる!」

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森下 : はい、皆さんこんにちは。ガンホーの『KAZUKIKU』のお時間がやってまいりました。第14回ということでですね、もう14回もやってるんですね、この番組。……実は第1回目、パズドラじゃなかったっけ?
山本 : 第1回パズドラでしたっけ?
森下 : 第1回じゃないか。2回目がパズドラだったんだ。
山本 : 第1回は『ケリ姫(クエスト)』とか。
森下 : そうだ第1回はケリ姫で、今回『パズドラZ』ということで、開発もいろいろと大変だったと思いますが、ようやく発売日を迎えられたということで、本当にお疲れ様でした。
一同 : お疲れ様でしたー。
森下 : いやぁ、プログラマーよくがんばったね!
一同 : (笑い)
森下 : 基本、いつも開発中のときはプログラマーを褒めちぎる。
高原 : 重要です!
森下 : プログラマーに俺が媚を売る。
高原 : それバラしちゃっていいんですか?
森下 : (笑い)バラしちゃまずいか!
高原 : バラさないほうが効果的ですよソレ。
森下 : いろいろ仕様を変更させたときに、プログラマーに納得してもらいやすくするために、プログラマーに媚をこう……。
山本 : いやー本多くん今回は本当にがんばったねぇ!
森下 : いやもう本多くんのおかげ、なんじゃないかな?
高原 : 本多くんの溜息の長さがハンパなかったですもん、開発の後期。
一同: (笑い)
高原 : 「スーーーーーーーーーーーーッ……」って。
本多 : そんなこと言わないでください。
森下 : イヤな呼吸のね、ため息。
高原 : 「長いよ、本多くん」って。
森下 : じゃあそういうわけで、まずはパズドラZがどんな作品になっているか、説明しないと話が進められないと思うので。誰が説明しよう?
山本 : じゃあディレクターの“ゴールド高原”で。
高原 : 急にゴールドにするんですか、そこで。
森下 : 今日はゴールドではないけど。
高原 : ゴールド(の衣装)を脱いだ状態の高原です。ゲームのほうはですね、スマホ版『パズル&ドラゴンズ』のシステムをベースに、ストーリーが入ってRPGとしてしっかり遊べる完全新作のゲームになっています。パズルのほうも “Zドロップ”という新しい要素が入って新たな戦略性が加わりました。あとですね、ニンテンドー3DSの機能を生かして、すれ違ったユーザーのモンスターを助っ人にしたり、友達とプロフィールを交換してお互い助け合ったり、モンスターを交換したり、いろいろな要素が入っています。さらに……もういろいろ盛りだくさんなんですけど、スマホ版でも登場している配信ダンジョンをニンテンドー3DS向けにしてまして、月1回以上配信してしまおうと考えています。
森下 : 「考えています」じゃなくて「やります」でしょ?
  やります、やります、もうやれるようになってます! ……というわけでもういろいろ楽しい作品になっているんで、ぜひ遊んでみてください。
森下 : スマホ版にはないモンスターの交換機能が入っていたり、テイマーカードを交換しあったり、リアルな友達との協力がかなりキーになってきます。ゲームの物語でも友達の関わりなどもって、すごく重要になってるんですが、そのへんはスマホ版にはなかった要素なので、面白いんじゃないかなと思いますね。
高原 : ちなみに通信周りのプログラムを開発したのが、本多くんです。
森下 : よっ!
一同: (拍手)
本多 : 持ち上げなくていいです。
一同: (笑い)
森下 : そしてモンスターも今回は全部新たに描きおろしを、しましたということで、デザイナーの渡辺くん、どうですか?
渡辺 : 今回も本当にグラフィック的にいろいろ見どころがありまして、まずはさっきも話題になりましたがモンスターを全部ゼロから描き直しています。というのも初期の段階からコロコロコミックさんとタッグを組んで、コロコロの読者さんはじめ、いろんな人にどういうデザインがいいか、情報を集めながら一からモンスターを作っています。もうひとつがモンスターのフルアニメーションですけど、ビックリするくらい3DSでヌルヌル動いてますので、ダイナミックな動きをぜひ見てほしいですね。
森下 : ……“ヌルヌル”なのか“ダイナミック”なのか、どっちなんだ!?
一同: (笑い)
渡辺 : 両方! 両方!
高原 : デザイナー的にはヌルヌルって言いたくなるくらいスムーズに動いているということです。
森下 : ウチの子供にテストプレイで最初遊んでもらったときに、「わ! モンスター動いてる!」って言ってたんですけど、スマホ版では動いていなかったモンスターが動いているだけでも直観的に感動する部分はあると思うので、エフェクトも含めて、見どころのひとつになっているかな、と思います。

パズドラを縦持ちに変更した瞬間に「これ、3DSで作っちゃおうぜ!」

森下 : 元はと言えば、2011年の8月か9月くらいか……スマートフォンの企画段階で、当初横持ちだったパズドラを縦持ちに変更した瞬間に、「これ、3DSで作っちゃおうぜ!」という話をしていて、今こうしてようやく実現したわけですが、どう? 大介。
山本 : いやぁ、感無量です。
一同: (笑い)
山本 : まぁでもスマホ云々ではなく、3DSでは作りたいなと思ってたんですけど、ただ、スマホである程度結果を出さないとなかなか現実的な話にはならなかったわけですし、そういう意味でも、スマホでヒットしてくれてよかったなぁ、と。
森下 : 当時は小さな子供たちがパズドラを遊んでくれるほど、スマートフォンやタブレットが浸透するとは、そんなに思えなかったんだよね。だけど、意外と親のスマートフォンなどを使ってプレイしてもらえる形になって、実際は本人の持ち物じゃないけれど、そういうことでパズドラがどんどん広がっていって、3DSの発表のときもそれほど反響があって……そういう意味では、ま、運がよかったな、と。
山本 : そうそう、パズドラZの企画を始めたのが2012年の春ぐらいなんで、どうやってスマホのパズドラを遊んでない子たちにパズドラというものを知ってもらおうか、ってところで最初すごく悩んでいたので……今の状態はビックリですよね、本当に。
森下 : いやー、いろんなミラクルが開発の中であって、コロコロコミックさんと会うタイミングとかもすごいミラクルで、高原がコロコロさんに話を持って行った前日に僕が編集長とたまたま、本当に偶然たまたま会ってしまっていて。で、翌日高原が行ったときに「そういえば森下さんと会ったよ」って話になったみたいだけど、そこからバーーーッと話が決まっていったんだよね。
高原 : そうですね。……森下さん、ソレひとこと言ってくれればいいのに、って思いましたけどね(笑い)。でも本当にたまたまだったみたいでビックリしました。
森下 : まさか翌日高原が行くとは知らなかったんだよ。
高原 : ホント、そんなレベルで、コロコロさんも「これは何か縁がありますね」って言ってました。
森下 : ちょうどその前日に会って、その時に「ぜひ『コロコロコミック』でやらせてくださいよ!」という話をしてた矢先の話だったので、ホントに絶妙なタイミングだったと思うよ。
高原 : そうですねぇ。

スマホのイメージを壊したくないし、それでいて新しいものを作らないといけないし。

森下  : そういうわけで、開発の秘話というかですね、裏話というか、感動させる話とか、『KAZUKIKU』的にそういう話をしないとけないと思っているので、苦労した泣ける話とか、あればお願いします。
高原 : 泣かせる話ですか!?
本多 : 苦労した話はあるんじゃないですか?
高原 : 本多くんのところをピックアップするつもりじゃないんですけど、通信周りもうそうですけど、今回ニンテンドー3DSのいろんな機能をやたら使ってるんですよ。もう、「使える機能は全部使おう!」という勢いで。
本多 : 心が……踊りました。
一同 : (笑い)
本多 : カメラを使った配信やローカル通信、赤外線を使ったマッチングといった珍しいこともやって……開発は結構大変でしたが。
高原 : でも赤外線を使ってマッチングするのは結構すごいんじゃない? 普通にやると部屋を作って、部屋に入ってもらって……というプロセスを踏むことになって、初めてゲームを遊ぶ子にはわかりづらいところを、こう、(ニンテンドー3DS本体を友達に向ける仕草で)ヒュッと。
本多 : 低年齢向けっていうのもあったので、昔の携帯電話みたいに「電話番号交換しようぜ」って本体を向け合ってできるような、手軽で直観的にできたらいいね、ということで作りました。
高原 : ……本多くんが「できました!」って言ってきたとき、俺と抱き合って……泣いたよね?
本多 : ……。
森下  : 泣いてねーんじゃねーか!
一同 : (爆笑)
高原 : 打ち合わせしとかないとダメですね。
一同 : (笑い)
森下  : デザイナーはありますか?  苦労話。
渡辺 : さっきも言いましたけど、モンスターをアニメーションさせるために、信じられないくらい細かくパーツを分割した上でデータを作ってるんですね。2Dのイラストのデータって、3Dデータと違って普通はそんなに重くならないじゃないですか。なのに、このゲーム用の細かくパーツ分けされたモンスターのデータを開くだけで何十分も時間がかかって、作業用マシンのスペック調整や調達の段階から、このプロジェクトのために調整しなきゃいけなかったってのは、そうとうすごいことだと思います。
山本 : 今思い出したんですけど、今回モンスターが味方になるとジグソーパズルのようなピースがつくんですけど、ダンジョンで遭遇する野良のモンスターにはついてなくて、「仲間になったときにピースがつくようにしたい」って現場からあがってきたときに、「これホントにやるのか!?」って思ったんですけど。そうなるとアニメーションも全部作り直しだし……。
森下  : でもピースがついたことによって、スマートフォンと違ったデザインの統一性がキチッとできて、「あっ、パズドラ」とわかるようなところがあるかな、と思いますね。
高原 : あ、企画面なんですけど、やっぱり世界観の構築が苦労しましたね。森下さんや大介さんといろいろやりましたけど、“主人公は誰なんだ?”というところから始まって、“ドロップって何なんだ?”“どれくらいの大きさでどうやって操作するんだ?”といったところから考えて、そういうのを1個1個設定を考えていくなかで、スマホのイメージを壊したくないし、それでいて新しいものを作っていかないといけなし、さらにその世界観や設定はこれから続いていくものだと考えて……結構生みの苦しみはありましたね。
森下  : でも結果的には違和感がない形になったし、スマホ版のユーザーから見ても「そもそもパズドラってこうだったんだ!」と納得してもらえるものになったと思うので、キャラクターも世界観も含めて、非常にまとまったんじゃないかな。

「俺、この仕事が終わったとき、立っていられるのかな?」

森下  : では、発売を無事迎えられて、ひとことずつ感想を。
山本 : プロデューサーの立場というか、僕的には信じられないくらい早くて、「もう発売か」というところなので、まだ実感が湧いてないくらいなんですけど、前日に主題歌のCDが発売になって、攻略本もゲームと同日発売ですし、付属の商品でジワジワ盛り上がってきている感じと、あとやっぱりネットや周りの反響がすごいので、「いよいよなのかな?」という印象ですね。
森下  : ネットの通販サイトでのランキングも上位ですし、いろんなお店からも反響を多くいただいているので、そういうことについての責任というものに対してディレクターはどう考えているのか?
高原 : すごいプレッシャーを感じましたが(笑い)、正直「このプロジェクトでディレクターをやってくれ」って言われたときから、ずーーっとプレッシャーを感じていて。
山本 : 感じてないでしょ。
高原 : 感じてますって! 最初大介さんにディレクターをお願いされたときは、まだスマホのパズドラが100ダウンロードいってないくらいだったんですけど、どんどんダウンロード数が増えていって、「俺この仕事が終わったとき、立っていられるのかな?」って思うほどの重圧があって、スマホのお客さんも裏切っちゃいけないし、これからゲームの世界に入ってくる人にも楽しんでもらわないといけないし、というところで……すごい真面目な話してますけど、やっと発売されるということで、感慨もひとしおです。
森下  : ……高原のFacebookページを見ると「この男は全然プレッシャーを感じてないんだなぁ」と思ったんだけど。「ハート強いなぁ」って。
山本 : さっきの発言も、半分口からでまかせだと思います。
高原 : いやいやいや、そういうときこそくだらないことを書きたくなるんですよ。
森下  : なるほど。プログラマーさんはどうですか?
本多 : プログラマー陣はみんな血を吐く勢いで作りましたので、発売を迎えて本当にうれしいだけです。発売はしましたがこれからもどんどん配信もありますんで、遊んでいただいて、「楽しかったよ!」と言っていただけたらうれしいですね。
森下  : そうだね。じゃあデザイナー。
渡辺 : デザイン的にも新しい、スマホにはいなかったキャラクターが出てくるであるとか、モンスターを描き変えたりだとか、元々スマートフォンのお客さんがいるなかで新しいものを出すというところで、いろいろ不安もあり、新しいものを作る喜びもありましたが、無事済んで本当によかったなぁと思ってます。
山本 : ……なんか最後のふたりのほうがいい事言ってましたね。
森下  : ふたりのコメントでまとまったんだろうね。……さっきの高原の話はなんだったんだ?
山本 : でも高原といえば最近「プロだなー」と思うのが、テレビの収録の休憩の際に「緑茶はちょっと……」とか言い始めて。「ノドが……」って。
一同 : (笑い)
高原 : ちっがうよ! 違う違う!!
山本 : やたら最近、役者気取りになって。
高原 : 役者気取りじゃなくてノドが弱いの!
森下  : どこに行こうとしてるんだ!?
高原 : 現に本番中に何回か声が裏返ったりしたのでダメなんですよ飲まなきゃ。
森下  : でもね、最近高原はポケットに常にのど飴を……。
高原 : ……テキトーなこと言い出しましたね!
一同 : (爆笑)
高原 : 今、話を盛りましたよね? ……俺、どこに行くんですか?
一同 : (笑い)

 

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