第12回
2013.10.07 UP

あのハイスピード・ハンティング・アクションが飛躍的に進化!!

ラグナロク オデッセイ エース

『ラグナロク オデッセイ エース』(所要時間23分)

前作『ラグナロク オデッセイ』のアップデートやクエストの追加に
とどまらず、いくつもの新要素を追加した本作。
遊び応え満点の仕上がりの裏にある、並々ならぬ苦労とは?


より長く遊べてアクションが苦手な人でも楽しめる新要素

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森下 :
まずは簡単に、『ラグナロク オデッセイ エース』について、どんなゲームか知らない方もいらっしゃるかと思うので、ディレクターから説明してもらえますか?
入江 : まずは本作の前身である『ラグナロク オデッセイ』から簡単に説明いたします。2012年2月2日にPS®Vita用として発売した、自分たちが傭兵になって巨人たちと戦う、スピーディーな展開とでアクション性の高さが特徴のハンティングアクションゲームです。その『ラグナロク オデッセイ』は発売後に様々なアップデートやオンライン対応、クエストの追加などに対応したのですが、それらをまとめただけにとどまらず、新たな仕組みを搭載して8月29日に発売したのが『ラグナロク オデッセイ エース』です。大きいアップデートの内容が3つありまして、まずは“ACEスキル”という、各職業に新しいアクションを追加し、より爽快なアクションゲームになっています。また、入るたびにマップの構造や出現する敵が変わる“世界樹の塔”という無限ダンジョンを搭載し、さらに一緒に戦ってくれる仲間のNPC、“傭兵ヘルパー”を追加して、アクションが苦手な人にも遊べるようになっております。
森下 : (大きく息を吸いながら入江の肩を叩いて)成長したねぇ~。
入江 : いやぁ~~~そうですか?(笑)
森下 : よく言えたな、と。ホント1年前の入江は全然ヘタだったから。でも、最近初々しさがなくなってきてるところがちょっと不満だけどね(笑)。
大河原: (手を左右に振りながら)あの……“成長武器”を言ってないです。
森下 :
じゃあ、言い残したところを大河原に。
大河原 : もうひとつ大きい要素として、“成長武器”という新しい武器を搭載しました。これまでのシリーズでは基本的にクエストをクリアしてアイテムを手に入れる、敵を倒してレアなアイテムを手に入れる・・・というところに終始していたのですが、成長武器は時間をかけて育てることができる武器です。育てることでパラメーターや見た目の変化も分岐する、時間をかけて遊べる要素のひとつになります。
森下 :

敵を倒して経験値やレアアイテムを入手する、いわゆるハック&スラッシュ* 的な運の要素とは別に、プレイヤーがじっくり時間をかけて成長させるロールプレイング的な二軸の要素がありますよ、ということですね。

*ハック&スラッシュ・・・敵を倒して経験値や強力なアイテムを入手し、プレイヤーキャラクターを強化してさらに強力な敵を倒すプレイスタイルのゲームを指す分類用語。

自分で作業量を増やして自分の首を絞めるスタッフが多くて・・・

森下 : 落藤くんはグラフィックで、ぜひ見てほしいところはありますか?
落藤 : そうですね・・・ま、世の中暗いニュースが多いですけど・・・。
全員 : (爆笑)
森下 : すごい入りだね!
落藤 : このゲームは、そういう暗い雰囲気にならないように、結構明るい感じというか、プレイして楽しくなるような感じになるように、モーションとか、グラフィックとか含めてがんばったので、そこをぜひ見てもらいたいなぁと思います。
森下  :
グラフィックは非常にこだわって作っている部分でもありますし、前作からそうですけど、音楽面では今回はちょっと新しいところがあったと思うんですが。
尾崎 : そうですね。今回、特に大きい点はゲーム業界ではすごい著名な植松伸夫先生に作曲いただいた曲があります。前作から引き続きの開発だったので、なにか新しい、ちょっとインパクトのある要素が欲しいと思っていたところでこの話があったので、すごいよかったなぁと。曲もかっこいいですし。
森下  : まぁ無理やり・・・ダメモトで頼んでみたんだけどね。
尾崎 : 話を聞いたときはビックリしました。「ホントに入れるんですか?」と。
森下 : 前回から谷岡(久美)さんにやってもらって、加えて今回新たに植松さんにも作っていただいたと。非常に豪華な、エース級の人たちに協力してもらったわけですけど、発売したということで多少ホッとしてるところはあると思うんですけど・・・今もアップデートを作っているので、そんなことを言っていられないところはあるけれど、せっかくなので開発中の苦労話や涙ぐましい話を聞かせてもらえればなと思うんですけれど、どうですか?
入江 : アップデートについては前作発売当時から連続してアップデートしてきましたが、本作をパッケージソフトにするにあたって、ボリューム感の乏しさがあって、何回も仕切り直しになって・・・。前作のアップデートだけをまとめたコンパクトな形にする話もあったんですけど、「それじゃーダメだろう」と社長に言われまして奮起しました。ユーザーが満足してもらえるボリュームを考えて、単純なデータの追加だけではなく、傭兵システムだったり、成長武器だったり、新しい仕組みを追加した上で新たに発売させていただきました。内容については社長を含め、スタッフで何度も協議をしましたが、皆さんご存知のように発売日を変更させていただいた件が一番キツくて、ユーザーの皆さんには申し訳なかったと思っています。
森下 : もうちょっと早く出せる予定だったんですけど、「前作を1とすると、本作は1.5というサイズ感ではなく、2にほぼ近いぐらいのボリュームで行くんだ!」と、いう気持ちで・・・もう1.999999999ぐらいのボリューム感に仕上がったのは、本当にスタッフのみんなががんばったおかげだと思います。発売日の延期については、本当にお客さんには申し訳ないと思いますけど。
入江 : その分ギリギリまでクオリティーやバランスの調整ができたので、結果的により面白いゲームに仕上がったと思っています。
森下 : どうですか、プランナーは。
大河原 : 発売日延期の話については自分も噛んでいるわけですけれども、延期する分、ディレクターや社長に「こういうことも搭載します!」とお願いをしたり、いろいろ調整が大変だったなーというのと、チーム体制などを含めて、すごくいろいろ試された作品というか、本作は難産だったなぁと思います。「これで本当に間に合うのか?」とか、「これで本当にユーザーさんは満足していただけるのか?」という点について、今回はすごく何度もディスカッションをして、前作よりもすごく難産だったなぁ・・・と今思い起こしてます。
森下 : うーん、なるほど。落藤くん、どうですか?
落藤 : そうですね、全部大変と言えば全部大変だったんですけど・・・例をひとつ挙げるとすれば、今回“世界樹の塔”というステージが追加されたんですけど、大きな木の中で戦うという設定で、木の中だと閉鎖空間になってしまう。でも、あまり狭いところでずーっと戦うのも気分がよくないので、できるだけ広い環境を持たせようと、そこのスケール感をどう表現するかが苦労しました。
入江 : 同じシーンが続いちゃうところも、色味の調整ですごくいい表現をしてもらって、どんどん進んでいく感じが出ていると思っています。
森下 : 尾崎くんはどうですか?
尾崎 : だいたいサウンドって作業の下流に位置してるので・・・。
森下 : いやいや、そんなにへりくだって・・・。
大河原 : “一番最後”という意味の下流ですね。
尾崎 : そうです。気づくといっぱい武器や衣服や頭用装備が増えていて、「これはヤバイな」と。武器は結構前作からちょっとずつ増えてきていたんですけど、さらにたくさん増えている上に演出的におかしく感じる音もあって・・・。最終的には見た目に合った音のバリエーションを用意しました。
大河原 : 「チェックしてください」って尾崎が持ってくるじゃないですか。それで、いつの間にか頭装備から音が鳴るようになっていたりとか、武器の音が増えていたりとか。グラフィックもそうなんですけど、ウチのチームって自分たちで作業量を増やして自分の首を絞めるパターンが多くて、だから「それ苦労じゃなくて面白がってやってたじゃん」と思うんですけど。
森下 : 僕的にはね、全体的には順調かに見えるところもあったり、すったもんだしてるところもあったり、発売日の遅延もあったんですけど、今回、自分の中でちょっと大変だと思ったのは・・・尾崎は知ってると思うんですけど、本作のために僕のボイスを録ったのがね、正直な話、「声優さんてすごいなぁ!」って改めて思いました。初めてやりましたけど、何回もリテイクを出して(笑)、「もう1回お願いします」って何回もやらされたんですけど。
大河原 : 初ですよね?
森下 : 声でゲームに出演するのはね。どこで再生されるのか、ぜひ探してもらえれば。そしてわかった人はコチラに(指をさす)。
大河原 : 宛先とか何も出てないですけどね(笑)。

前作のときからやりたかったことを、できるかぎり詰め込んだ

森下  : ではここで、ひとことずつメッセージをお願いします。
尾崎 : 『ラグナロク オデッセイ エース』が無事に発売いたしました。もう遊んでいらっしゃる方や、これから遊んでもらえる方もいると思うんですけど、すごい楽しいゲームで、PS®Vitaを代表するゲームのひとつになっていると思っていますので、ぜひ楽しんでもらえればと思います。
落藤 : 最初に話をしたんですけど、とにかく明るい雰囲気の楽しい感じの見た目になるように、グラフィックチーム一丸となって作りましたので、ぜひユーザーの皆さんも楽しく遊んでもらえたらいいなぁと思います。あと、個人的に、あの、ここにあるドモヴォイというモンスターがいるんですけど、これがすごいこうツンデレで、かわいいキャラクターですんで、ぜひ見てもらえるといいかなと思います。よろしくお願いします。
森下 : ドモヴォイの紹介だ(笑)。
入江 : 今置いてるドモヴォイと巨人王の仮面は、先日ガンホーが参加した浅草サンバカーニバルのチームスタッフが頭装備として用意をしたという。
森下  : よかったー・・・僕だけじゃなかったんだね、被り物してたの。
入江 : このドモヴォイ、すごくいいですよね。デザイナーの手作りなんですけど。
森下 : 非売品です。いかにも売ってるんじゃないかと思う完成度ですが。では、次どうぞ。
大河原 : 無事発売されて、ユーザーの皆さんに今遊んでもらってると思うんですけども、すごくフィーリングが合う方には本当に数百時間遊べるように作ってきました。なににせよ、ユーザーの方に長く楽しんでいただければな、ていう思いでいっぱいです。なので、もし気に入ったら周りの方にも「一緒にやろうぜ」ていうような話とかも、していただければと思ってます。そのほかですが、落藤からドモヴォイの説明がありましたけれど、本作はコラボレーションを15作品やらせていただいくことになっていて、いろんなところにドモヴォイが登場するので、このゲームのみならず、ドモヴォイを見かけたら楽しんでもらって、ほかのコラボ作品についても、よろしくお願いします。今後もまだまだやりますので。
森下 : もう『パズル&ドラゴンズ』とのコラボは終わっちゃいましたけどね。結局僕はドモヴォイが手に入らなかった・・・ということで、はい、じゃあ。
入江 : そうですね、みんなに言われちゃった気もするんですが・・・前作のときからやりたかったことを、できるかぎり詰め込んだソフトになりました。それで、ユーザーの声もいただいてるんですけど、「前の作品でさえずっと一生遊ぶ気だったのに、また新しいのが出てくれてありがとう。これは次作が出るまで延々と遊びます」という人もいまして。
森下 : 僕が会った客さんで買ってくれた客さんと直接話をしたんですけど、「僕2000時間やってるんですよ前作を!」って言われまして・・・いやぁ熱い。「ぜひ次回作を!!」って言われたんで、もう前向きに考えていきたいと思いますけど、やっぱり熱狂的なファンがいるソフトを作れたのは、ここの4人、そしてチームスタッフが本当にがんばったからだと思いますし、そんな作品をひとりでも多くの人たちに遊んでいただきたいと思いますので、体験版もありますし、PS®Vitaですので周りに見せるのも簡単にできるので、「これいいな!」って思った方はぜひぜひ遊んでいただけたらと思っております。

 

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