第21回
2016.11.28 UP

1000年毎に"崩壊"と"再生"を繰り返す世界に訪れる7番目の裁きの時。
スマートフォン向け本格RPGが登場。

セブンス・リバース

『セブンス・リバース』(所要時間27分)

日本の草分け的MMORPGを運営してきたスタッフ達の手により
オンラインゲームの次の形を目指して作られたという本作、その中身とは。
開発スタッフが、開発中の苦労話や今後の展望を語ります。


オンラインゲームの次の形、スマホという舞台に変えたらどうなるか

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森下 :
みなさんこんにちは。第21回KAZUKIKUでございます。
20回を超えて21回、栄えある21回ですね。
弘道お兄さん、久しぶりですね。
田中 :
はい、長かったですね。
4年半前からこちらの会社にお世話になって・・・足掛け5年近くになりますかね。
森下 : 5年かかったわけじゃないけど、一応ガンホー処女作品じゃないですか?
田中 : そうですね、ずーっとこのゲームを作り続けていますね。
森下 : っかくなので、弘道お兄さんからゲームの紹介を。
田中 :
先ほど申し上げたように、4年以上かけて作った大作RPGです。
お互い「ラグナロクオンライン」と「ファイナルファンタジーXI」という日本の草分け的なMMORPGを運営してきました。
オンラインゲームの次の形、あるいはMMORPGでもっとこうしたかったなということについて、PCからスマホへと舞台を変えて作ったらどうなるのか、そういったことを考えながら作ったゲームですね。
森下 :
最初は、僕と田中さん含め数人で企画をずーっと考えてて。
そのあとに廣瀬が参加して・・・1人で参加してきたんだっけ?
廣瀬 : そうですね、1人でした。
田中 : 社長に直談判して。本来「ラグナロクオンライン」のGMなので。
森下 : そうだよ!お前面倒くさかったんだよ、色々と社内調整とかが。
廣瀬 : その節は・・・(笑)
森下 : 俺も肩書き上で社長だとしても、他の部署から動かして開発に入れるっていうのは・・・。
田中 : でも、ゲームを作りたいっていう熱い思いをぶつけてきて。
森下 : そうなんだよね。実際にやってみてどうでした?
廣瀬 : もう本当に夢叶ったりで・・・
森下 : どんなゲームなのか、少し説明してもらえますか。
廣瀬 :
タイトルに「リバース」という言葉が入っているのですが、ゲーム中の世界では1000年ごとに世界の崩壊が起こり、一部の人類だけが生き残って復興して、ということを繰り返しています。
今回この話の舞台では、7回目の崩壊が迫っているという・・・
森下 : るほどね。(笑)
廣瀬 : なんで笑ってるんですか!「7」に反応してます?
森下 :
いや、俺がタイトル名に「『セブン』だけは絶対に入れたい!」って言って。
無理やり7回目の再生ってことにしたので。
廣瀬の話を聞いて、ちょっと笑っちゃった。(笑)
田中 : でもね、なかなかするどい。
7番目の1000年紀っていうのは現実でもそうなんですよ。
森下 :
そうそう、その時に「7」でいいじゃないって話になって。
それで「セブンス・リバース」になったんだよ。
廣瀬 :
プレイヤーは村長となって世界を旅するんですけれども、なんで村長なのかっていうのも裏があるんですよね。
普通ゲームに出てくる勇者っていつも真面目に旅に出るイメージですけど、今回のプロジェクトでは"不真面目な勇者"みたいなものが最初のコンセプトにありました。
森下 :
みんながみんな、ど真面目なヒーローみたいな勇者じゃなくても、ダラダラした、だらしのない人間が勇者になってもいいんじゃないかと。
田中 : でも最初の森下さん案だと、もっと悪徳な感じの・・・
森下 : うそう。(笑)元々は・・・
田中 : 村人をこき使って・・・
森下 :
村をおじいちゃんに託されて、それをいいことに金儲けしてやろうと。
村を発展させて、冒険のダンジョンとかを観光地にして一発儲けようとしている悪徳な主人公だったんですよ。
田中 : 旅行代理店みたい。
森下 : うそう、旅行代理店業みたいなやつ。(笑)
田中 : "冒険者斡旋協会"。
森下 :
う斡旋協会。斡旋するっていうね。
そういう悪徳勇者の設定だったんですよね。
廣瀬 : これ結構面白かったんですけど、なんかどこまでいってもワルで・・・
田中 : でもその設定に大分影響を受けてて、未だに主人公はかなりオッペケペーな性格ですけどね。
廣瀬 :
人間ドラマあり、壮大なバックグラウンドストーリーあり、といった感じなんですが、主人公が旅をしていく中で色々な人に出会っていくんです。
「ドラマシーン」っていうのがあるんですが、結構掛け合いが面白くて。
実は村の施設に"劇場"があるんですけど、そこでまた話を見返すことができます。ストーリーはぜひ全部読み返してもらいたいですね。

あえて舞台演出っぽい作りにしている

田中 : ストーリーはちょっと変な感じなんですけど、演出をあえて舞台演出っぽい作りにしているので、他のゲームとは雰囲気が少し違うと思います。
森下 :
うなんですよね。確か当時歌舞伎を見に行ってて、舞台セットとか、舞台をイメージして作ったんですよね。
でもそれがいい感じで、喋っている人にスポットライトが当たったりして。
田中 : 効果音でも歌舞伎を・・・
廣瀬 : ファンタジーなのに、全然ファンタジーっぽい音がしないんですよね。(笑)
田中 : あれはちょっとやってみたかったので。
森下 : でも意外とプレイしていくと・・・
田中 :
はまりますよね。
歌舞伎の演出って色々な歴史の中で生まれてきているので、結構見習うところがある。
森下 :
今までとは違う形でストーリーが進行していくところも見どころですね。
スマホのゲームでここまでストーリーをしっかり作ったものって珍しいし、ここまでストーリー性のあるスマホのゲームって、ディバインゲートを除けばうちでは初めてかもしれない。
一見ね、壮大じゃなさそうに見えるんですけど、実はかなり壮大なストーリーとなっています。
田中 : しかもそれだけじゃなくて、バトルのシステムもかなりしっかり作り込んでいて、遊び心があると思うので。
森下 : 通算何回作り直したんでしょうね。
田中 : 本当は去年一度、リリース直前までいったところで全部作り直しましたからね。
森下 :
本当だよね。でも最終調整を図っていく中で、作り直したことでやはりテンポ感が上がったと思う。
バトルのテンポがすごく良くなったと思うので、そこもかなり苦労した点かなとは思います。
廣瀬 :
そうですね。あと仲間が色々とコメントを喋ってくれるのですが、そのパターン数もど真面目に数十パターン用意しています。
MMOで遊んでいると回復してくれたりすると、「ありがとう」「どういたしまして」といった掛け合いがあるんですけど、そういうのも事前に仕込んでおくと・・・
森下 :
面白いよね。
田中 :
せっかくマルチプレイで遊ぶゲームですし、人の存在感っていうのが一番肝の部分だと思うので。
やはり会話を楽しめるような、かといってお互いがオンラインで同時にプレイしている状態でないとコミュニケーションできない、というものではない。新しい形になっています。
森下 : 村の育成とバトルと、世界を救う壮大なストーリー。
廣瀬 : マップも頑張って歩けるように作っていますんで。
田中 : 旅している感じがします。
森下 : マップの中を歩いて探したりとか、その辺りも今までのゲームにはなかった形の進み方かなと思います。

これからどれだけ発展できるか、ユーザーさんと作っていきたい

森下 :
ちなみに、ぶちゃけ本当にツライなって思った瞬間ってどこですかね?
もぉーツライわ、って。(笑)
廣瀬 : このフリはこれを言わなきゃいけないのかなと思うんですけど・・・田中さんが入院された件ですかね。
田中 :
なんやかんやで、3回現場に穴をあけていますからね。
3回目は自分の責任で・・・骨折しちゃいまして。
森下 あれはもう、自分の・・・転んだというね。(笑)
廣瀬 : ツライって言っても、「心配した」という意味ですけど。
森下 : いや、本当ねー、心配させるようなことをするからね。
田中 : してないですよ。(笑)
廣瀬 : (入院先が)愛媛だったんですよね。愛媛までお見舞いに行きたいなと思って、色々ルート調べて。あれ、これ寝台列車かな・・・とか。
田中 : (お見舞いに)来たがってしょうがなかったんですよ。
森下 : お前、ただ旅行しに行きたかったんじゃないの。
廣瀬 :
いやいやいや、そんなことないですよ!
安く済ませるには寝台列車かなと思って。
森下 : いや、多分楽しんで調べてたと思うんだよね。(笑)
廣瀬 : メール打ったんですよ、それで。「行ってもいいですか?」って。
森下 : お前、駅弁とか調べたでしょ?
廣瀬 : 駅弁・・・ちょっと調べました。(笑)
一同 : あははは。
森下 : 旅行じゃねーかよ。(笑)
廣瀬 : 現地のなんかうまいものとか、鯛めしが美味しいらしいですけど・・・
森下 : 調べてんじゃねーかよ!
廣瀬 : でも行きたかったんですけど、強烈に「来るな」って。
田中 : 「絶対来るな」って。
廣瀬 : 現場を優先しろって。
森下 : まぁ、ディレクターとしては良く頑張りました。
廣瀬 : みなさんに支えられて。
森下 : いや、スタッフいっぱい入れましたからね。本当に。
田中 : ほぼ総力戦ですよね、最後。
廣瀬 : ですね、作り直しのタイミングから。
田中 :
おかげさまですごく完成度が上がったし、最適化も済んで。
非常にクオリティの高い作品になりました。
まだまだこれからですから。これがスタート地点ですし、オンラインゲームとしてこれからどれだけ発展できるか、ユーザーさんと一緒に作っていきたいです。

人の息吹を随所に感じられるようにこだわりました

森下 : 開発でこだわった部分について、それぞれ何かありますか?
廣瀬 :
先ほども少し触れましたが、オンラインRPGの人と遊んでいるぬくもりとか、人の息吹を随所に感じられるようなところに結構こだわって作りました。
ダンジョンに一緒に行くメンバーは、他のプレイヤーのキャラクターをお借りして遊ぶんです。もちろん他の誰かが育てたキャラクターなので、ただ遊んでしまうと1人でプレイしているのとあまり変わりないんですが、先ほどお話したようにコメントを事前に仕込んでいると、あたかも一緒にプレイしているような感覚を味わうことができます。
田中 :
やはりスマホのゲームということで、今までのコンシューマやPCのオンラインゲームのように腰を据えて遊ぶタイプではなく、ちょっとした合間にプレイすることになると思います。
それでも他のプレイヤーと一緒に遊んでいる、さらにそれが不特定多数ではなく、いつもと同じメンバーでという遊び方ができるのようになっています。
森下 :
バトルもそうだし、村の部分も実はすごい。
あのインターフェイスも、割と初期段階からああいった形にするって決めてたよね。
田中 : イメージしやすいように、森下さんが1枚のコラージュ絵を作っていましたね。
廣瀬 : 村が横へ移動するゲームは結構ありますけどね。
森下 :
村を前にクルクル移動するゲームは、なかなかない。
あの1枚のコラージュ絵を見せた時に「なるほどね」って、「そういうのをしたいのね」って理解してもらえた。
田中 : 奥行き感があるという。
森下 : 結構随所にこだわりがあって、バトルも本当にそうですし、世界を歩くということもそうだし。随所にかなり時間をかけてこだわっています。
廣瀬 : バトルも結構作り込んでいて、単純に強いユニットが手に入ったから勝てるという訳でもなくて。そういう部分ももちろんあるんですけど、ちょっと攻略法を知らないとなかなか・・・
森下 : そうだよね。
田中 : 結構、何度もトライしながら活路を見出していくような。
森下 :
バトルの仕方が普通の単純なバトルとはちょっと違う。
一見ね、バーッと自動でバトルしてるように感じるんだけど、考えてやらないと。マネージメントもすごく重要なので。
そこら辺もぜひ触って味わってもらいたいなと思います。
田中 : そうですね、決して難しいこともないし。
森下 : そんな訳で、「セブンス・リバース」一応リリースを迎えることになりまして、本当に・・・(拍手)
田中・廣瀬 : ありがとうございます。
森下 : 本当に良かったね。(笑)
田中 : でもこれからまだまだ長い道のりですから。
森下 :
本当にようやくスタートラインに立って、ここから運営とか・・・あとはお客さん同士が楽しんでいくような部分も非常にあると思うので。
ぜひ遊んで頂けたらと思います!
そういう訳で、「セブンス・リバース」よろしくお願いします。
田中・廣瀬 : よろしくお願いします。

 

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